日本橋散歩「桜咲く水天宮通り」とコロナの不動産業界の状況

日本橋散歩「桜咲く水天宮通り」とコロナの不動産業界の状況
今日本中が大変なことになっております。一日も早くコロナが終息し、皆様が普通の生活に戻る事を心からお祈り申し上げます。
東京の桜は既に満開を過ぎましたが、弊社のすぐ近くに水天宮通りがございます。今回のコラムは、その水天宮通りを散歩し、コロナウイルスによる街の様子をお知らせしながら、水天宮通り界隈の写真をお届けいたします。
今飲食店は非常に苦境に立たされており、私がよく行く店の名前をコラムの中に書きましたので、近くにお越しの際には是非ご利用ください。
コラムの最後に、今の不動産業界の状況と私の考えを書きましたので一読していただければ幸いです。

① ロイヤルパークホテル前の桜
東京メトロ水天宮前駅、および東京シティエアターミナルと直結し、交通至便な立地のロイヤルパークホテルが出発点。日本橋では庶民的な雰囲気が漂う蠣殻町にあるのですが、上層階のレストランは私には価格も高く、たまに1階のコーヒーショップと地下の中華料理を食べに行きます。
② 桜咲く誰もいない水天宮通り
雨の日曜日の朝、車も人もいない、こんな景色はもう見る事もないのかもしれないと思わず写真を撮りました。写真には写ってませんが、左にまいばすけっと、右にいつも行列の八百屋・プロヂュースがあり、近所の方々は日頃ここで買い物をします。写真の通りの左側が蛎殻町1丁目、右側が蛎殻町2丁目で、水天宮のある新大橋通りとロイヤルパーク(高速道路)の間に位置します。1丁目は 私の地元で町内会にも入っています。新大橋通りの手前という立地の為に蛎殻町は飲食店が弱い場所ですが、蛎殻町1丁目には、明るいマスターが好きで私がボトルを入れてある「梢」、そして予約が取れない東京ミシュランで初の1ツ星の高級すしや「すぎた」があります。今は寂しい街を少しでも華やかにするかのように、ここの桜は咲いています。

 

③ 水天宮の桜
案外知られていないのですが、水天宮の総本宮は福岡県久留米市で、江戸時代に久留米藩主が江戸の藩邸に分社したのが始まりだそうです。ここ蛎殻町の水天宮の本殿は数年前に建て替えられ施工は竹中工務店で、いくらかかったかと思うくらい豪華な建築物です。そばに咲く桜は小振りですが、華やかに咲き誇っているようです。

④ 水天宮前交差点の桜
水天宮と通りを挟んだちょうど反対側に、フランス菓子店オクシタニアルがあります。日本の人間国宝に相当するというフランス国家最高職人の称号を持つ、ステファン・トレアンが監修したマカロンやケーキは、多くのファンを惹きつけています。交差点の対面には、元祖人形焼の名店・重盛永信堂があり、交差点左側には、三原堂本店があります。オクシタニアルの名物マカロンと、三原堂の名物どら焼きと塩せんべいは、お土産にとても重宝です。また交差点の手前の中華料理翠蓮はどの料理もおいしく私の行きつけのお店です。交差点を左に行くとカウンターのてんぷら屋のてん作があり、揚げたてのてんぷらは格別です。
⑤ 人形町の夜桜
水天宮のある新大橋通りを超えると人形町になります。ここからこの先の甘酒横丁までの左右は飲食店が多く、人形町で一番賑やかなところだと思います。水天宮通りの右側には、有名店今半の本店は街並みになじんだ建物で、交差点のそばには、地下の静かな雰囲気のてんぷらと寿司のあき、お昼によく行く和食のいいだがあり、両店ともとてもおいしいお店です。
水天宮通りには、安くてうまい人形町ラーメンいなせ、そして寿司チェーン店の三崎丸があります。すぎたは敷居が高いので、なかなか行けませんが、三崎丸にはボトルを入れており、カウンターでよく飲んでいます。水天宮通りの左側には、好物のうなぎと色々なつまみのある私の大好きな鮒忠、一週間に2回は食べに行く立ち食いそば福そば、その二階にある一見さんお断りの様な雰囲気のお店で、元銀座の綺麗な?ママのバーすえ吉があります。

⑥ 甘酒横丁の桜
浜町にある明治座へ伸びる甘酒横丁には、多くの飲食店が立ち並び、観光客も多く訪れます。日比谷線人形町駅がある水天宮通りと甘酒横丁の交差点には、人形たちが時を知らせる名物の街頭時計があるのですが、寄り添うように咲く桜は一層の華やかさを演出するかのように、爛漫と咲いていました。この写真は,行列の出来るたい焼き屋柳家から甘酒横丁の交差点を見ています。柳家の前には、人形町で一番安いカラオケ屋森乃園は私が演歌を歌う店です。
交差点には、私は一回も行った事がないのですが、いつも並んでいる親子丼で有名な玉ひでがあります。
⑦ すきやき日山
甘酒横丁の交差点から水天宮通りを少し歩くと人形町の交差点があります。その途中にすき焼きの日山(中央・緑の軒先)が見えてきます。すき焼きは今半が一番だと思っていたのですが、町内会の人から今半とは格が違うとの話を聞き、日山に行けるような品格のある人にいずれなろうなどと思いました。(笑い)
⑧ 人形町交差点
街灯時計の先が人形町の交差点で、今回の散歩のゴールは人形町交差点。都営浅草線人形町駅があります。弊社からは少々遠いこともあって、私はたまにしか来ません。日当たりの良さからか、ここの桜は真っ直ぐ伸びているように見えます。コロナの影響がなくなり、街の景気も、この桜にあやかれればと思わずにはいられません。

⑨ ➉コロナと不動産について(もう直ぐ満開になる家の芝桜と収穫したネギの花を背景に)

ここに来て不動産業界の雰囲気ががらりと変わりました。大手の飯田グループ(日本一戸建てを建てている会社)の仕入れストップ、大手不動産会社サンウッドの仕入れストップ、他社もこれに続いています。大手の不動産会社の仲介は全員在宅営業、賃貸会社はガラガラ、トイレ等が入らないので区分の買取再販会社は納品できずに赤字垂れ流し、一棟のアパートやマンションも同じ。
新築の分譲マンションは販売停止状態、何もかもが止ってしまい、全く不動産が動かなくなりました。
この先多くの不動産業者が潰れてもおかしくありません。

私はコラムに経済の事を度々書いてきましたが、コラムに経済の事を書くことで、自分自身に自分の考え方が正しいかを問いただしてきました。皆様にとって不動産は投資ですが、私にとっては事業であり、何としても会社と社員の生活を守らなければならないからです。

私はコラムなどでダウの急落で2011年から2013年が世界恐慌になるが、サイクルの関係で日本経済は苦しむ他国を横目に見ながら、2035年に向かってインフレになり、日本だけが上昇するので、不動産投資にはチャンスと何回も言ってきました。正月のコラムで「今回ばかりは本当に危ない」と書かきました。私は自分自身が本当にそう信じてきました。

ですから昨年の秋から2月まで所有不動産を売る事だけに専念し、殆どの不動産を売り切りました。我々の仕入資金は1年で、弊社は小さいので今回の騒動に巻き込まれたら直ぐに破産してしまいます。この騒動の中で、何とか生き残れたのかもしれません。

弊社は今低価格の実需の区分を買い始めていますし買い増していきます。価格が安い物は値崩れしにくく危険が少なく、また区分の買取り再販は競争が熾烈ですので、今は他社が動きにくいはずで、ある意味では弊社にとってチャンスです。あとは、今年の秋以降の急落に備えます。これからの3年間は弊社にとってとても大切な時です。

コロナはどこかで落ち着くと思いますが、世界の経済の今回の痛手は余りに大きすぎます。来年は厳しいから値上がりしていた不動産の値崩れが起きると思います。その時勇気を出して買いに行く事が大切です。もし一棟が買えないなら区分でもいい、それが必ず雪だるまの芯になります。日本は必ず再生します。チャンスはすぐそこにあります。

コラムに書いた飲食店は今壊滅的な被害を受けております。私は日替わりで各店舗にランチに行っています。そして、時にはお土産を持参して「大変だけれど頑張ってください。」と声をかけて。(店には2~3人しかいないので2mの距離を取っています。)
明日がある。みんなで頑張りましょう!
本当に長いコラムを最後までお読みいただき有難うございました。
2020年4月15日


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