
正月に満開になった自宅のカニサボテン
本年の最初のメルマガをお送りいたします。
1月中旬に送ろうと思っていたのですが、遅くなりました。
新年なので、金融機関の営業、支店長、不動産関係の方々がたくさん挨拶に来て頂きました。その時の話と私の感じる2025年の不動産の相場観を、内容を箇条書きにして書かせていただきます。
・支店長曰く、日本の景気がとにかく悪い,多くの飲食店が良くない・某ノンバンク(金利高いが融資が出る駆け込み寺)曰く、殆どの取引業者が赤字だ、昨年4社倒産したし、予備群多い。・住居系は実需が追いつかず売れなくなった・区分の買取り再販業者の殆どが儲からないが営業が有るのでトントンでも買わなければならない、粗利5%以下でも買うは危険・戸建の飯田グループ戸建が売れ残り大幅減益、安く処分で回りの小さい戸建業者はその叩き売りに巻き込まれた・オープンHの営業曰く、売上落ちた、売上の為に、買った土地を建物プランありのトントンで売り、他社の建築でもいい・タワーは売れている、営業の鼻息が荒い、金額が高いので利益が大きく出るが、利益率は高くない、もし何かが有れば危険・晴海フラッグは、春先に販売価格が、分譲時の1.7倍になり、勢いついて2倍になったが、ここに来て急に勢いがなくなった・世界のビンテージワインが中国の景気の影響で売れなくなり暴落した、
中国の景気の影響が日本の不動産価格に影響が出ないか心配・新築のタワーの抽選に当たれば、その場で儲かるので、多くの業者が参入している・某銀行担当者、転売業者の景気はいい、だがここに来て皆次が買えない・融資に積極的な銀行が、昨年から急に厳しくなり、頭金が最低2割いる、耐用年数という言葉が出てきた。弊社の仕入資金も同じになった。・本部は貸すな、貯金を集めろと言っていると2行の担当者が同じ事を言った。
この様な話を聞きながら、毎日不動産に関わっていると、日本の不動産はとても難しくなり、上なのか下なのか、一旦踊り場に来たような気がする。もし、この踊り場を上抜けて、上に行くなら、その前に一旦小さい調整があってもおかしくない。古い話になるが、昔東京の中心地にミニバブルが起き、新築マンションが建築前に抽選になった。儲かるので業者や投資家が殺到した。そんなうまい話が続く訳がない。その後リーマンショックが来て、広尾の大規模開発マンションを先行契約した多くの業者が手付流れにし、大量に売りに出た。中心地の他の高級マンションも同じだった。何か今と似ているような気がする。その後、落ち着いたら相場は元へ戻った。
もし、嫌な事があると、投資家も家を購入したい人も、みんな気が沈み、テンションが落ち、動きたくなくなる。
その時がチャンスなのだと思う。
ただ、投資家の皆様とは違い、不動産業者は大変だ。今、我々不動産業者は、短期の期限のある融資で、原価が高く儲からない在庫をたくさん抱えている。そして、決算書を左右する決算期がもうすぐ訪れる。
私は、何の根拠もないが、今年の決算期そしてその後がとても気になる。
今年の3月の決算期前後は、我々業者は、細心の注意を払わなければならないと思っている。
(私の勘は当たった事がない)(笑)
テレビをつけても毎日トランプの話ばかりで、正に時の人になりました。2度目の返り咲きなので、素晴らしい行動力と判断力で敏速に動いている。その中にいい政策があるのかもしれない、でも、冷静に心を落ち着かせて考えてみると、トランプが公私共に全てを自分の思い通りにしている、それでいいのだろうか?この先トランプの政策の何かが、日本の景気にも影響しなければいいのですが。私は、年を重ねてきて、色々な人の人生を見て来た、色々な経営者と企業を見てきた、本の少しだけ人生について分かってきた様な気がする。
人生は難しく、人生の終わりまでどうなるか分からない。
最後に、
私の人生の経験からトランプの歌を一句詠んで終わりに致します。
「望月の欠けたることも無しと思えば」
本年もよろしくお願いいたします。
2025年2月吉日
株式会社べるでん
代表取締役 鈴木康純